· 2 November 2026
マッチングスコアから調達戦略へ:STXとの共同ホワイトペーパーを公開
低炭素電力をめぐる議論は、年間の調達量から「供給可能性」と「タイミング」へと移りつつあります。SBTi企業ネットゼロ基準(CNZS)V2.0では、地理的マッチングの要件と、大口電力需要家に対する時間単位の開示要件が導入されました。企業は、現在のポートフォリオがこの両方の観点でどの程度の成績なのかを把握する必要があります。STX GroupとGranular Energyによる本共同ホワイトペーパーでは、企業が今日から粒度の高いデータを使ってベースラインを把握し、調達オプションを評価し、より粒度の高いエネルギー環境に備える方法を紹介します。

低炭素電力の調達は、もはや「どれだけ買うか」だけの問題ではありません。自社の消費に対して、その電力が「どこで」「いつ」発電されたかも問われるようになっています。SBTi CNZS V2.0が2027年2月以降の目標認定に適用されることで、企業は供給可能地域の範囲内で消費をマッチングしなければならなくなります。また、カテゴリーAの企業は、年間10GWh以上を消費するすべての地域について、アワリーマッチング率を開示する必要があります。
STXとの共同執筆による新しいホワイトペーパーでは、マッチングスコアの先に踏み込み、先進的な企業が粒度の高いデータをどのように活用して、この変化に備え、今日の意思決定に役立てているのかを紹介しています。
本書では、4つの実践的なステップを解説しています。
ステップ1:地理的ベースラインの把握
各拠点とスコープ2手段(証書など)を、それぞれが属する系統または市場地域に対応づけます。発電地を考慮せずに調達したアンバンドル証書は、供給可能性のルールを満たさない可能性があります。また、連系している複数の系統地域の需要をまとめて1つのPPAで調達できる場合もあるため、地理的ベースラインは企業ごとに異なります。
ステップ2:時間単位のベースラインの把握
本書の例では、35GWhのポートフォリオが、年間ベースでは100%なのに対し、時間単位では67.5%となります。異なる時間粒度で推移を分析することで、消費に対するギャップがどこにあるのか、各調達手段が消費とどれだけ一致しているのかが明らかになります。
ステップ3:シナリオ分析による施策の評価
安定供給型(ファーム)電源、蓄電池、需要の柔軟性といった施策が、残るギャップの解消にどれだけ効果を発揮するかを評価します。この分析は、今後の調達判断に向けた戦略づくりに活用できます。
ステップ4:分析結果を監査可能な主張へ
時間単位の証書がまだネイティブに発行されていない市場では、EnergyTagのコンフィギュレーション3の認定プロバイダーであるGranular Energyが、これを可能にします。
結論は明確です。粒度の高いマッチングは年間ベースの計算に取って代わるものではありませんが、スコアを戦略へと変える新たな視点をもたらします。最も大きな価値を得ている企業は、必ずしも最高のマッチングスコアを追い求めているわけではありません。粒度の高いデータを使って自社のポートフォリオを理解し、現実的な改善策を見つけ、契約上の制約の中で優先順位をつけて変更を進めている企業です。SBTiの任意の評価制度では、2030年までの基準がアワリーマッチング率50%からとなっているため、段階的に進めることができます。多くの企業にとって、その第一歩は時間別(インターバル)の消費データを共有することから始まります。
各ステップの詳細は、ホワイトペーパー全文をダウンロードしてご覧ください。
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News · 02.11.2026
Granular Energy and Mitsubishi Research Institute Partner to Support Corporate Renewable Energy Procurement
Supporting the Adoption of Hourly Matching in Japan